[R18][ShimaSen] 理想のタイプになろうと頑張るSの話

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Author: 伯川

Link: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11956879

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好きな人ができた時、なるべくその人の理想に近づきたくて努力する子は多いだろう。
例えばショートカットが好きな人を好きになって髪を切ってみるとか
その人が好きだという服を調べて着てみたりだとか、
傍から見たら「えっそこ意識してたん?!」
って言われるような所でさえ、変えてみてしまうのは惚れた時の第1兆候とも言える。

...そしてその症状が現れるのは可愛い女の子、だけでなく





恋を拗らせたアラサー男性にさえ現れてしまう

テラリーマンセンラ、現在恋を拗らせまくった結果好きな人の理想に近づく為頑張っています。




「志麻くんの好きなタイプってさー」
「お、せんらさんなになに?」
「ショートカットやろ?」
「まあロングよりはショート派かな」
「後脚長で綺麗」
「そこ結構重要」
「でから金髪」
「金髪可愛ええ」
「あとはゲーマー」
「一緒に出来るとええよなー、」
「あっそうそう、腹筋割れとるも前言っとったよなー」
「...センラさん何でそんな知ってんの?!」
「いやこれ全部Twitterで公開してる奴やから」
「えっ俺そんなに話しとったっけ」

うわ性癖だだ漏れやんって呟く彼の横でセンラは今、缶ビールを煽っている。

今日は土曜日、特に予定もなく録音でもしようかと思っていたが...志麻くんから遊ばないかとお誘いがあり
東京の志麻くんの家で宅飲みをしている。

...正直に言って、半年前の俺なら仕事以外で東京に来る事などまずなかった。

俺の家から東京へは普段の土日だけで行くには少し遠くて、ゆっくりしたい休日に行く気にもなれず誘われても「忙しいからまたリハの後でも」と返していた。
...がセンラは現在、この隣にいるイケメンもとい超イケメンの相棒 志麻くんに惚れている。
この思いが恋だと気づいた瞬間冗談はやめてくれと近所迷惑にならない程度で叫んだが、それが無駄だと感じた時には俺は右手にペンを左手にメモ用紙をもって 志麻くんの好きなタイプを書き出していた。

「ショートカット、金髪、腹筋割れてるは当てはまるやん!!
脚美長も...うん長い、長くはある。 あとはツルッツルにするだけや。
後はゲーム...は志麻くんがよくやってるやつ練習するかー
それから... あっこれぐらいしか分からん」

とりあえず自分ができそうなところを改善してみようとすると意外とセンラに当てはまっていることに気づいた。
これはワンチャンあるかも?!そう思い心の中でガッツポーズした

...そう、冗談に出来なかった俺は諦めるのではなく理想に近づくことにしたのである。

「目指せ志麻くんの理想のタイプ!!」そう思い、ゲームの練習と肌のケアをし始めたのが数ヶ月前

そして今宅飲みテンションを利用して志麻くんの好きなタイプを聞き出そうとしている



「でさ、志麻くんの好きなタイプやけどさ」
「あっその話まだ続いとったん? ...でなーに?」
「えとな、それ以外で理想のタイプとかってあるんかなーって」
「えーないない」
「いやあるやろ教えてやー」
こんな話、出来ることなんて早々ない。
何とか聞き出さねばと若干酔いの回った頭で志麻くんをポンポンと叩く。
それに対し暫くは軽くあしらっていた志麻くんだが、俺の熱意が伝わったのかはたまた聞き出すまではこの行為を辞めないと気づいたのかくるりとこちらを向き口を開いた。

「俺だけ言うのも何か嫌やなー、なあセンラさんも教えてや」
「......え?」
「センラさんのタイプ、教えて?」
挑発するかのようにニヤリと笑った顔がまたかっこよくて...惚れた本人の前で自分のタイプを言うのは少し恥ずかしかったが俺には言うしか選択肢がなかった

「えっと......まず顔綺麗で、声が良くて、頼りになって、笑顔似合う人で、体はしっかりしてて、おもろくて、優しい人......とか?」
思い当たる事をつらつらと並べていく

「...センラさんが惚気けてる」
「いやどこが惚気なんよ」
「...好きな人おるとかやなくて?」
「えっ...おらんけど」

流石にこの言葉だけで志麻くんのことだとはバレるまい。
だが好きな人がいると言ったところでその話に踏み込まれるだけなのだから黙っているが勝ちである。

「もーいーから! はい!! 次志麻くんの番!」

センラのことに話が傾きそうになっていたから慌てて聞きたかったことへと話を戻した。
俺は話したいんじゃなくて志麻くんのタイプが聞きたいんや!!

「えー、どうしても言わなあかん?」
「うんダメ、」
せめて1個だけでも! そんな気持ちを込めて酒の酔いでふわふわする視界の先で必死に志麻くんを見つめたところで
志麻くんははぁと大きく息を吐き出して言葉を続けた
「じゃあ... 上手い子、かな」
「んなにが?」
「夜の情事」
「...ん?」
「だーかーら、セックスが上手い子、これ結構重要やろ?」
「あっ下ネタか」
おいそんな冷たい目で見るなよとか志麻くんが言ってくるが多分それは元から死んだ目をしているせいだ、諦めて欲しい
それにセンラは冷たい目で見てるつもりは毛頭ない、寧ろ
「志麻くん...



それめっちゃ重要やね!!」

「?! やろ!! 流石センラさん、話わかるわー」

そう言ってばしばしと俺の背中を叩いて笑う志麻くんまでかっこよく見えてしまってもう重症だなと思ってしまった。

そしてこの日、センラは決心した

そうだセックス上手くなろう






今日の事、ちゃんと忘れないように酒をセーブしよう。
そんなのは所詮酔っ払いの戯言で、この後はまあ...結構飲み明かして、次の日は若干まだ酔いの抜けぬ体で2人で家でまったりしながらゲームをした。

志麻くんのお気に入りのゲームをしたいと言ったら「センラさんはこのゲーム苦手やろ? 他のやろー」 と笑顔でイケメンな返答が返ってきたが、如何せんセンラは志麻くんの理想に近づく為練習して来たので「大丈夫やからやろ!!!!」と押し通した。
まあ結果はと言うと

「1勝9敗..やっぱ志麻くんは強いなー センラまだまだや...」
「いやいやいやセンラさんめっちゃ強くなっとるからな?! ほんまびっくりした」

本当は志麻くんと互角に戦えるレベルまではあげたかったけど流石に数ヶ月でなせる技では無かった。

「これでも練習してんけどなぁ」
「でもなんで急に練習し始めたん?」
「えっ...と」
志麻くんの好きなタイプになるためやで!! とか言ったら軽く、いやかなり引かれる自信がある。
「いやセンラゲームド下手やから一緒にやろーってなったら相手につまんない思いさせちゃうのが嫌でな?」
「ふーん、...じゃあさ、







俺と練習する?」








「...へ?」

「ゲームの練習!
俺もこのゲーム好きやし、また時間のある時とかさ一緒にやろーや!」

「えっでもセンラ相手やったら志麻くんつまんなくないですか...?」

「んーん、寧ろ楽しい」

練習の為とはいえ好きな人からお誘いが来て、正直舞い上がりそうだ。

「じっじゃあ、やりたいです!また空いてる日連絡します!!」

「なんで敬語なん笑 ...連絡待ってるな。」

こうして俺はまた練習と言う名の志麻くんと遊ぶ約束をした

ゲーム練習は志麻くんと一緒にやる...って事は俺が今しておかなければならない最も重要な事は

「男同士のアナルエッチ上達......うわ語呂が卑猥!!」

いやこれでも20数年生きてきているからそれなりの知識はあるものの、男に惚れたのはほんの数ヶ月前で..... まあポジションによっては色々と違う訳で俺は所謂無知状態である。

そんな訳であの東京を去った日曜夜から調べまくっている。

とりあえず色々ポチって用意はしてみたものの、何から始めたら良いか分からず、サイトを手本に進めることにした。

ちなみに俺は受け入れる側のつもりでいる...
流石にノンケの志麻くんが抱かれる想像も出来ないし、基本カッコイイという視点で見てしまっているから...
まあそうなんだろう。

「とりあえず一通り出来るようにするのと... 後は声とかかな、キモイ声だけはあげたくないほんま」

覚悟を決めて練習を始めることにした。









1週間目は慣らすところから、ゆっくりと。

...正直に言おう、実は才能あっていきなり本番とかでも行けるんやないかと思い本物に近い玩具をあてがった所で全く進まず、入れてしまえば何とかなるかと思い突っ込んだ所痔になりかけ、
あっこれは相当時間かかるぞと覚悟を決めた。

まあでも操作内容がやたら難しいゲームとかよりは早く成長しそうだ。

2週目は指はなんとか入るようになり、快感も僅かだが拾えるようになった...気がする。
本当に僅かだが


3週目はついに玩具の...1番小さいのを入れてみた。 ...全く感じなくて泣いた
これもしかして大分やばいんじゃないか?俺才能皆無なのか?!
...まあそれでもなんとか受け入れられることは分かったから、せめて相手を良くだけはしようと、声の練習と、疑似フェラの練習を中心に回した。
最近のキャスで吐息の入る歌とかを歌ったらえっちいというコメがいつも以上にあったので、喘ぎの練習効果は出ているのだろう。





そして4週目、平日は仕事とキャスで忙しいからメイン練習を土日にしていたのだが

今週は出来そうにない



なぜなら

「せーんらさん、ごめん待たせた?」

「今来たとこなんで大丈夫ですよ! わざわざこっちまで来てくれてありがとう」

「いつもセンラさんに来てもらってるからな! 今日は酒飲んでゲームしよ!!」

「やね!」

そう、今日は夕方から名古屋に志麻くんが遊びに来てくれた。

先日ゲームの約束をしようってなって、ちょうど二人とも空いていたのが今週の土日だったんだ。

東京行きのチケットを予約しようとしたら「今回は俺がセンラさんのとこ行きたい」と送られてきた。
正直嬉しすぎて昨日はあまり眠れてない。
...いや訂正、嬉しい以上に練習が追いついてない気がして昨日はゲームに開発と色々していたら寝るのが遅くなった。
そして朝日が昇った頃に寝落ちし、志麻くんからの到着メッセージに叩き起されて、ぐちゃぐちゃの部屋のまま出てきてしまった。

まあといっても昨日練習前にゲームをするためのリビングはすでに片付けてはいたから良しとしよう。


「おじゃましまーす!」

「はーい、いらっしゃーい」

そんなことを言いながら2人で部屋へと向かっていく。

「よっしゃじゃあゲームしよー!!」

「ふふっほんまゲーム好きやね やろやろー!」

早速ゲームをセットすると、待ってましたと言わんばかりに機嫌良くゲーム機の前に志麻くんを横目で見つめながら
既に用意してあったおつまみとお酒を運んだ。

「志麻くーん、お酒どうぞ!」
「センラさんありがとー。って、つまみめっちゃ美味しそう!!」
「ふふっ、志麻くん来るからいつもよりいっぱい作ったので沢山食べてくださいねー」
「作った?! えっ何それ嫁やん」
「?! はっえ、何やそれ」
「おっ、もしかしてセンラさん照れとる?」
「照れてないです!!!!」

突然の志麻くんの爆弾発言に、開けたばかりの酒をこぼしそうになったが
直ぐに平常心を保った...はずだ。

若干顔が赤くなってるのではとパタパタと顔を仰いでいると、さっきまでとは打って変わった志麻くんの低い声が響いた。

「...センラさん」
「えっ、...はい、何ですか?」

「センラさん最近ちゃんと寝とる? 」

「ん?大丈夫ですよ、最近は仕事もそこまで忙しないんで」

「でもクマできとるし、このゲームランクもめちゃ上がっとるよな?」

志麻くんの鋭すぎる言葉に思わず唸ってしまう

「あー休日にちょっとやり込んどっただけですよー」

確かに昨日含めここ最近はセックスの練習と、志麻くんが次来る時までのゲーム技術向上であまり寝ていなかった気がする

「そっか...」
「もー、そんな心配そうな目で見んといてや! センラそんな弱ないですから!!」

あまりにも心配や不安を含んだような目で見てくるからなるべく明るく返答した
志麻くんの理想のタイプ目指しとんのに、本人に迷惑かけるとか最悪すぎるしな

「さっのものも、んでゲームしよ!!」

「...せやな!じゃあ改めて」

「「カンパーイ」」















「だから言ったのに...寝不足で飲みまくったら悪酔いするって...」

「うう......」

気分が悪い。

酒酔いに、画面酔い
寝不足が祟ってか最悪の状態だ。

視界がぐるぐると回る。

けどここで寝てしまったらせっかくの志麻くんとのゲームの時間が減ってしまう、そう思い我慢していたものの...割ともう限界だった。

「ごめん、ちょっとゲーム中断してもええ?」
「えぇに決まってるやろ?! それよりはよベッドで休み!」
「えっでもまだ7時」
「あーもう、自分の顔見てないやろめっちゃ青くなっとるからな。」

そそくさとコントローラーを置いて肩にセンラの頭を置いて支えてくれる志麻くんにありがたく思いながらも、

それでもセンラはまだコントローラーをその手から離すことが出来なかった。




「...志麻くんせっかく来てくれたのに」

「そんなん別にええよ明日もあるし、な?」

「でも」



「あーもう










そこまで意地張るなら俺が部屋連れてくから」

「は」

何言って

そう言い終わる前に志麻くんは俺を抱き抱えた。

「は?! えっちょ下ろして」
「だーめーでーすー。振り回されたくなかったら大人しくしてな」

じたばたとした足はほぼ意味もなく、しっかりと抱きかかえられた。

志麻くんやっぱがたいええな。
酔いも少しは収まり、ただ眠気だけが募っていった。

「寝室開けるでーーって重!! えっセンラさんもう寝たん?!」

「...おやすみ」

志麻くんの優しい声に安心しそのまま眠りについた。




「...どういう事や、これ」

そんな志麻くんの声は俺には届いてなかった。









「おはようございます志麻くん! 昨日は迷惑かけてすみません...」

「おう、おはよ。気にせんでええよ」

結局昨日はあのまま眠ってしまい気づけば朝だった。

客である志麻くんを放ったらかしにして眠ってしまったことと、
せっかくの志麻くんとのゲームの時間が潰れてしまったことに罪悪感をもってはいた...が、

それよりも頭は昨日の寝る前のことでいっぱいだった。

「お姫様抱っこ...よなあれ」

乙女脳とはまさにこの事か。
あの時は眠気で気にしていられなかったものの、冷静になってみれば赤面せずにいられない出来事だ。


そっと志麻くんを盗み見ようとすると

「ん、どした?」

「へ、あっいやナンデモナイデス」


ばちっと

音が鳴るのではと言うぐらい、思いっきり目が合った。
どうやら志麻くんもこちらを見ていたらしかった。

何となくその時間が気まずくて...少し恥ずかしくて話題を逸らした



「あっ今日何しましょうか?! 昨日途中やったし続きします? センラ今日はめちゃ元気なんで!!」







「...おう。そうやな」

そんな志麻くんの言葉で午後の内容は決定し、とりあえず腹ごしらえだと昼飯を作った。






「でさ、ほんま昨日の志麻くんめちゃかっこよかったでーー!」

昨日が酔い酒というなら今日はまさに絡み酒。
自覚はしているのだ。
ただ画面酔いするからとゲームもせず、二人きりで話していたらどうしてもテンションが上がりいまの状態に至ってしまうのだ。

顔が熱いのは酒のせいか志麻くんのせいか...





だがそんな俺と違って彼は少し落ち着いていた。

「志麻くん、なんかあった?」

「...まあな、センラさん今酒入っとるやんな」

「ふふ、見ての通りですよ〜」

「...じゃあただの絡み酒やと思って聞いて欲しいねんけど、





















センラさん、好きな人おるやろ」















一瞬時が止まったかと思った。

「...なんのことですか〜?」

「...悪い事は言わん、けど


やめた方がいい」

「...はあ? 何を知ってそんなこと言うん?」

どくどくと胸が音を立てて、冷たい汗が頬を伝う。

まさか、もう

気づいて














「その相手、男やろ?」


決定的だった。
名前の名言はしてない...けど、その苦しそうな表情が全てを物語っていた。

他の男の人なら、別に志麻くんは友達なのだからそんな表情はきっとしない


つまりは



全部バレてたんだ、志麻くんに


「...そうやって言ったら?



別にセンラは良いんですよ、最初から付き合おうだなんて思ってない」

勝算があっての事じゃない、ただの悪あがきなのだから
そう言い聞かせて言葉を吐いた

「じゃあ、その人のセフレにでもなるつもりなん?」

「...そうですね、それも良いかも」

「じゃあ

俺と、今せえへん?」

「...は?」






「男、いけるんやろ?」





彼は最低な男だ。



けど、志麻くんはいってた
「セックスの上手い子が好きやって」

なら

「ええですよ、 ...しましょうか」

それで引き留められるならこんな関係も悪くない









セフレと言うぐらいだから直ぐに突っ込まれて終わりかと思っていた。

だけど志麻くんの手はどこまでも優しかった。 まるで、壊れ物を扱うかのように

首筋から鎖骨へとキスを落としていく

そして胸元にそっと触れられ、その手が上の服を捲り、脱がしていく

自分だと一切感じなかった奥が疼く

そうだこんな時は

「...ん、...ふっ、あ......」

...感じてる声、ちゃんと出せているだろうか?
本当に気持ちよくなっている分、練習よりかはマシだと思うが

その少しの心配は杞憂に終わり、少し焦りを見せだした志麻くんが胸に触れ、下をぬがしながら後ろに指を這わせた。

「しま...くん、早く...んっ」

後ろに入れてくれ、そういう前に左胸を吸われ、右胸はころころと転がすように煽られ始めた。
そして左の指がセンラの中に入ってくる。

ゴツゴツとした指が触れた。

「...これならいっぺんに入りそうやな」

「へ?」

そう言った志麻くんはゆっくりと入れた指をぬき、ズボッと音を立て、三本の指を入れた

「〜〜っ、っ」

思わず息を飲み込む


そのうちの1本がある場所に触れ、奥がぎゅっと締まる

「んっ......あっあ、はっ、」

きっとここが...前立腺だ。

ぐちゃぐちゃと音を立てかき混ぜるように動く指の快感を拾い、腰を揺らした

その度に声を上げる。

練習の時には出したくても出せなかったような声を、

その快感に耐えるように

「淫乱...かよ」

ぐいっと前立腺を押され、思わず悲鳴をあげそうになる。

「あっ...っ、あ、しまく、ん、もう」

「センラさんのココ、触れてないのにもうベタベタやん
ちゃんと出してあげな」

「ちょっまって、志麻く、」

勢いよく抜かれ、思わずイキそうになった時、停止していた指が後ろで動き出した。

「ん、ああっ、しまくん、もう、ダメ、ダメやって、〜〜〜っ」

目の前がチカチカとなり、視界が白くなる


どくどくと溢れ出す白濁を見ながら息を整えていると、志麻くんも、服を脱ぎ始めた。

まさか

「...あっ...まっ...て、志麻くん、センラまだ」

「俺はまだ入れてへんからな。

...てかめっちゃ薄いな」

未だ出続ける精液は白いものの随分と薄い。
それもそのはずだ、最近練習のし過ぎできっちりと搾り取られている。

「...それは、その」

「これにお世話になってるからやんな?」

突如志麻くんが取り出したのは見間違えようのない、俺の買った玩具だった。

「なんで!どこで見つけて」

「昨日センラさんが寝た時、センラさんにしてはめっちゃ散らかってたから床片付けてたら

随分とお楽しみだったようで」

「いやそれは」

そう言えば寝室は散らかしたままだったのを忘れていた。

でも今さらそんなこと後悔しても意味が無い

「...志麻くん、あの

「まあそれはええんよ。
っていってもせっかくやからこれでしてるとこ見てみたいしな







俺の咥えながら、これ後ろ入れてや」

恥ずかしい。 その思いはもう、随分と打ち砕かれていた。

それより

「...ええよ」

せっかく疑似フェラまで練習したのだ。
ここまで来たらとことん頑張って、志麻くんのセフレになろう







体だけでも繋ぎ止められるのなら、なんでも良かった







「んっ、ふっ、んんっ、ん、」

グチュグチュと音を立てながら志麻くんものを吸い、後ろはそこそこに玩具を入れて動かす。

残念ながらやはり後ろは自分では感じないから、なるべく官能的に見えるようにだけ振舞って

「んっふっ、...せんらさん、もうええよ。」

ラストスパートをかけようとした所で止められた

「なん、で」

「センラさんその玩具じゃイイトコロ届いてないやろ? ...俺の入れるから、うつ伏せになって」

成程気持ちよくなかったのはそのせいかだなんて他人事のように考えながら後ろを向いた。

その時

「ーーーッ、は、あ、あっ」

目の前がはじけたかのようにスパークする。

パンパンと音が鳴るぐらい激しい動きに息絶えだえになりながらも心はぎゅっと締め付けられていた。

今志麻くんにされてるんだ。

志麻くんと

とんでもない結果にはなってしまったが志麻くんと出来ているのだと思うと心が満ち足りた。

「んんんっ、あっ」


けど、一つだけわかったことがある。

「センラさ、んっ、っ」

「しまくっん、あっ、んっもう、」

「うん、俺も、もう」

俺は

「い、く......ッ」

「...っーー」











志麻くんの理想の人なんかじゃない



最初から分かってはいたのだ。

志麻くんは男で、女が好きで、

それでも理想に近づけばなんとかなるかなって























けど違った。

愛撫される時に触れられた体は固くて、抱きしめられた胸は膨らんでない

いくら声を頑張ったって、女の子には叶わない





全部わかっていたのだ。










だから、これで良かった。


「志麻くん、ありがとう。」


「...センラ、さん...?」

我慢していた涙がボロボロと溢れ出し、事後は何も話せなかった。


後処理を済ませ、綺麗な状態で俺を寝かせ、自分はソファーへと向かった彼を見て





俺はそっと家を出た。










「志麻くんへ」

『昨日はありがとう。

変な虫にでも刺されたと思って、どうか

忘れてください。

志麻くんの幸せを願ってます。』






その次の日の夜、家に帰ると志麻くんはもう帰路に着いていた。

志麻くんからの個人の連絡は見ずに消した。









あれから3週間、忙しい仕事も再開し、月ラジも仕事で2回連続休んでしまった俺は今日あの日から初めて志麻くんに会う






ちゃんと笑えるだろうか?

元通りに、友人として...







「...ん、なにこれ」

集まる時刻2時間前、突然志麻くんからの個人トークが来た。

流石に今日は未読のままではいられず、そっと見ると


「url? ...ここって」



urlの飛んだ先、そこは待ち合わせ場所から程遠くないホテルだった。




「来ませんか?」
そう聞かれたならごめんなさいと答えただろう。

だが、はいもいいえも言わせないその圧力に負け俺はホテルへと向かった。




「...センラです、志麻くんいますか?」

「...来てくれたんや。 ...ありがとう」

優しくほほ笑むその笑みが3週間前と重なりずきりと胸が痛む。

もう諦めたというのに

「それで、ここまで呼び出して何の用ですか?」

大体は気づいている。 一夜を共にした相手をホテルに呼び出すなんて、ひとつしかないのだから

そっと覚悟して聞くと、





突然志麻くんが頭を下げた

「センラさん本当にごめんなさい」

「...なにがですか?」

志麻くんは謝ること何も無い。

志麻くんを好きになったのも

志麻くんのセフレとなるのを選んだのはセンラ自身で



志麻くんは俺に巻き込まれただけなのだ

なのに

「...なにが」

「...分かっとったんや、センラさんが今でもすきやった事。 けど見てられんかった










センラさんが好きな人の事で傷つくとこなんて、見たく無かった。」

「は?」

何を言ってるんだこの男は

「...じゃあなんで志麻くんはセフレを持ち出してきたんですか?」

「...俺もその最低な男と同じ事をしてるのはよく分かってた。けど、これしかないと思った。




その男の事、上書きするにはこうするしかないって」

その...男?志麻くんは何を言って

「...あの、その「男」って誰のことですか?」

「しらん」

「は?」

「知らんけど、センラさんがめっちゃ好きやって語っとった人のこと。

ゲームが好きで、男で、センラさんとセフレの」

「うん...いやいや、え、そんな人志麻くんしかおらんやないですか」

「いや俺やなくて!! だから俺が来る前からセフレの」

「んな人おらんわ!!!!」

「へ?」

...何となく分かってきた。 まさか志麻くん

「...センラに志麻くん以外にセフレおるとおもってます?」







「...え、おらんの?」

「いないです」

「えっじゃああの玩具とか」

「練習用です」

「滅茶感じてたし、フェラ上手いし」

「練習の賜物です。 喘ぎ声めっちゃ練習した」

「センラさんベットに運んだ時にコンドームとティッシュ散らかりまくってたのは?!」

「えっ、片付けてなかったですか?! ...ソロプレイでいっぱい使いました」

「......いや片付いてなかったし、玩具まで散らかってたから
てっきり昨日までほかの男が家にいたのかと」

じゃあまさか

「ああ、じゃあもしかしてあんなに早く寝かせてくれたのは」

「前日までその男にゲームとセックス付き合わさせられてたのかと」

全部1人でしとったんか。 そう言って安心したようにしゃがみこむ志麻くんに嬉しさと少しだけ悲しさを感じた。

だってきっと彼がセフレになったのは俺としたかったんじゃなくて

俺を守るためだったから。

「あっそれから、センラさん、もう一個だけ聞いてええ?」

「...なんですか?」

「なんで終わったあと泣いとったん?」


やっぱり気づいてたのか。

「あれは」

「その人以外としちゃったからやと思っとったけどそうやないんやろ」



なら何で

そういう志麻くんに





思いっきりチョップした

「いった!!!!」

「志麻くんのアホ!!」

「ん、えセンラさん?」

「そこまで気づいてたならはよ俺の気持ちまで気付や!!」

「...へ?」

「俺は、









センラは志麻くんが、

志麻くんだけが好きなんです」


貴方に、好きな人に叶わない恋だって気づいて泣きましただなんて言わせるな。









久しぶりの4人での会議、ホテルから2人で仲良く向かえば

「「遅い!!」」だなんてこれまた仲良さそうにハモった声で、既に着いていた残り2人に怒られた。


さ「もーほんま遅すぎやって!」
セ「ごめんごめん坂田、許してーや」
「別にええけどな、...まーしーも元に戻ったみたいやし」

ひそひそ話のような小ささで言われた最後の言葉にセンラは思わず首を傾げた。

「...志麻くん元気なかったん?」

「元気ないって言うかさ...何かここ最近無理してキャラ作ってる感じでな」


そのあと言われた言葉に俺は思わず笑ってしまった

「なあセンラ知っとる?

顔綺麗で、声が良くて、頼りになって、笑顔似合う人で、体はしっかりしてて、おもろくて、優しい人...



まーしーのなりたい人なんやって」


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